保護帽の使用区分(種類)・構造

保護帽を被り原動機付き自転車を含むオートバイに乗車することは絶対にやめてください。
(保護帽は乗車用安全帽とは設計、製造、性能試験などの目的と方法が全く異なり別のものです。)
保護帽の取扱説明
安全上 大切なお知らせ
- 保護帽をご使用になる前に、製品に添付の取扱説明書を必ず最後までお読み頂き、充分理解した上でご使用して下さい。
- 保護帽は労働安全衛生法で定める危険な作業場所や、これに準じる場所や作業において頭部を保護するために使用するものです。
- 保護帽は、厚生労働省の「保護帽の規格」に適合するもので、型式検定合格品には〔労・検〕のラベル(飛来・落下物用、墜落時保護用、絶縁用)が貼付されています。
- 厚生労働省の「保護帽の規格」は、頭部の安全を確保するために最低限度の基準を定めたものであって、自ずから保護性能には限度があります。従って〔労・検〕ラベルは絶対的に安全性を保障するものではありません。使用にあたっては最大限の注意を払い、保護帽のチェックを行った後に使用して下さい。
A 警告
- 〔労・検〕ラベルが貼付されていない保護帽は使用しないで下さい。
- 作業に合った種類の保護帽を使用して下さい。
- 一度でも大きな衝撃を受けたら、外観に異常がなくても使用しないで下さい。
- あごひもは必ず正しく締めて着用して下さい。
- 保護帽を改造あるいは加工したり、部品を取り外したりしないで下さい。
- 保護帽は使用期間内であっても、保護帽交換の目安によって点検し、チェックポイントに符合するものは直ちに交換して下さい。
- 使用期間の長い保護帽は使用しないで下さい。帽体の材質を確かめて異常が認められなくても、PC・ABSの熱可塑性樹脂製は3年以内、FRPの熱硬化性樹脂製は5年以内に交換して下さい。
- 着装体(内装)は1年位で交換して下さい。又、構成されている部品に劣化、異常が認められた場合は直ちに交換して下さい。
B 注意
- サイズの調整、あごひもの締め具合が悪いと、使用中にぐらついたり脱げやすく、保護帽の性能を充分に発揮することができません。
- メーカー指定以外の部品、付属品を取り付けないで下さい。
- 夏季の自動車内や暖房器の近くなど、50℃以上の高温になる場所や、直射日光の当たる場所に長時間放置しないで下さい。
- メーカー指定以外の塗料を用いて帽体を塗装しないで下さい。
- 帽体の汚れは中性洗剤で湿らせた布で拭き取った後、清水ですすいだ布で拭き取って下さい。
ヘッドバンド(ラピッド)について

保護帽を装着したまま、ボックスをずらすだけで締め付けることができます。
細かく調整可能で、なおかつグラツキもありません。
一度装着すれば、ヘッドバンドは抜けない構造になっています。
ゆるめる時は、リリースボタンを押すだけです。

ボックスをずらして締め付けて下さい。
ボタンを押すと簡単にリリースできます。
着装体について
着装体は1年位で交換して下さい。
又、構成されている部品に劣化、異常が認められた場合は直ちに交換して下さい。
- 環ひもが伸び又は著しく汚れているもの
- 縫い目がほつれているもの
- ヘッドバンドが損傷しているもの
- 汗、油等によって著しく汚れているもの
- あごひもが損傷し又は、著しく汚れているもの
- 成形ハンモックに傷が付いているもの
保護帽は使用することにより性能が低下していきます。
保護帽は、過酷な条件下において使用されるために、見た目以上に劣化が進んでいることがあります。
性能が低下している保護は緊急の危険に際して保護性能を発揮することができません。
定期的な点検を実施し、異常が認められるものは、早め早めに交換して常に安全に作業ができるようにして下さい。